日々の思考の公開処刑

集めたりしないで

物欲をアイスラテでどうにか

 また雪だと言われていた今日、快晴、暖かい。だがどうしてか、自宅に居るとどうも息が詰まるというか今は落ち着かない感じ、恐らくバイト面接の合否連絡を待っているというのも要因だろうが、とにかく居られなくなってまたもドトールに居る。店の前には買い物かごやチャイルドシートが完備された自転車が置いてあって、それは店の奥のこの席からでもよく見えて、日光にてらてらと輝かされている。

 新しいPCを買いたい。いくら彼が自由に使っていいと言ってくれても、まあ今も彼のPCを借りて書いてるんだけど、やはり気が引けるし完全に自由には使えない。「自分のお金で買うことに意義がある」と書いた気がするけれど、昨日から少々衝動じみた欲求が出ていて、彼ら、つまり両親は好きなようにすればいいと言ってくれてる、のだが、自分のお金で買うと息巻いていたのにそう易々と甘えてしまっていいものかと逡巡ひたすらに逡巡、嗚呼どうしよう。彼は買ってもいいんじゃないかと言ってくれるし、まあ私としては少なくともバイトが決まったら、くらいには思っているが、その連絡がいつ来るか、今日か明日なんだけど、もう古いPCのキーボードとUIには飽きたというか、それでも壊れたりした訳じゃないからやはりどうも、と彼女に言ったら、私が新しいPCを買ったら彼女が残った分を使いたいと言い出した。それはそれで平和的ね。
 通院に関する手続きで来週実家に帰ることになったんだけども、気の早い私はこの週末で新PC買って手続きに帰る日に今のPC持って帰ればいんじゃね、とか思ってしまっている。これも衝動か、うむ、「衝動を抑えること」は去年の目標だったんだけど、ホントにね、衝動に憑りつかれるとそれが自分でも衝動だとは分からないこともあるし、後ですげえ後悔することもままあるし、でも昨日よりは冷静だと思う、その上で、嗚呼PCが欲しい。

 二つ隣の席で、関西弁で育児の苦労話をしていた女性二人が去って、店内はえらく静かになった。イヤホンはしているけど、いつ電話が来てもいいようスマホは肌身離さずに。パーティションの向こうでは私と同じようにPCに向かって作業をしている男性が居る。

 最近あまり本を読めていない。川上未映子さんの「発光地帯」と絲山秋子姉御の「絲的炊事記」はちょっと前にあっさり読了して、気分的にはクレジオの「物質的恍惚」を読みたい随筆モードなのだが、「発熱」をまだ読了していないからそっち優先かな。しかし先日彼とカフェ読書に行った際、「発熱」を読みかけて気持ちが不安定になってしまったからちょっとした恐怖心みたいなものもある。別に内容のせいで気分を害した訳では断じてないんだけど。
 とか言いつつ、今は何も本を持ってきていない矛盾。

 ちょっと、とっ散らかっている。頭の中。彼との将来のこともあるし、そのための自分の職探し、今この瞬間で言えば合否連絡、ダメだった場合の更なる職探し、実家での手続きとそれに必要な書類手配、来たる入籍日までに必要な段取り等々、今すぐ具体的に動くわけではないけどやること・やるべきことはたくさんあって。しかし待つというのは苦痛だね。特に何かの合否なんて心臓がひるひると根を上げてしまう。家事も勿論ある。自分のための書き物もしたい。地に足ついてない感覚がある。浮かれているという意味でも、色々な形の予期不安という意味でも。でも本音を言うとこんな自分がちょっとばかり嫌でもある。入籍日を決めて、まあ浮かれすぎてもいけないんだけど、これから気を引き締めて頑張ろうと思った矢先に自宅で不安定になるというのは、私は少々残念というか、先が不安だ。

 いつの間にか店の前の自転車がなくなっていて、もしかしたら先ほど育児の話をしていた女性のものだったのかなと思って、彼女の娘があのシートに座るのかなと想像して、嗚呼、今日も良い天気。