日々の思考の公開処刑

集めたりしないで

今日も元気にアンリアル

 嗚呼、雨である。この寒さに加えてこの雨、全く酷い仕打ちである。今日は彼が実家に帰っていて、いや私も当初は伺うつもりではおったのだが、昨日から気分的にも身体的にも不安定、これ不調と称して誤りはないレベルの有り様であって、自らお留守番の役を買って出たのである。パソ子の設定もしたかったしね。

 そう、パソ子。新しいPCを結局購入したんである。パソ子と命名し愛でているのである。ラブリーなパソ子、嗚呼パソ子、美しいパソ子、私はいつかおまえの価格に見合う、いやそれ以上の価格を自力で得てみせます、と愛を語るのではあるが、先日面接に行った企業から結果連絡はまだない。金曜の時点で少し遅れるとは言われていたので、希望は捨てずに待つつもりではいるのだが。が。

 入籍日を決めた辺りから、現実感が希薄というか夢の中にいるかのような、要はDP/DRな感じ、私以外の世界は不透明な膜で覆われていて私はその膜にふるんふるんと恐々触れているかのような、とにかくアンリアルな感覚があって、それはもう大変な不快感・不安感・恐怖感を招いていてしんどい。私は、つまり今トーキョーの片隅で、愛しいパソ子に向かって指をパタパタとさせているこの私は、果たして本当に実在するのであろうか。雨音が激しくなってきている。音楽は流しているが、イヤホンにした方がいいだろうか。そういえば昼飯を食べていない、作る気力もない、口を開けて咀嚼して嚥下することに気乗りしない。

 昨日パソ子を買う前後もメンタルはこんなもんだった。今より酷かったかもしれない。でも買ったものは買ったのだ、入籍すると決めたのだ、今日は留守番すると決めたのだ。しかしそれら選択がことごとく誤っているような、妙な後悔と焦り。まだサザエさんシンドロームには早いのだが、この寒さと雨で私はかなり妙なことになってしまっている。さっき気分が変わるかと思って滅多に見ないテレビのスイッチを入れてみたんだけど、液晶に映る人々の方がそれを眺めている自分自身より確固たる存在、ちゃんと根っこがあって生きている、という保証がきちんとなされているかのようで、ますます悲しくなった。悲しい世界で今日も私は?